ミリオンダウトブログ

ミリオンダウトとたまにライバルズ

〜プラン読み編〜

ハンドリーディング編の続きです。少し長くなりそうなので、別カテゴリーにしました。

前回までのハンドリーディング編に比べて、今回からは試合の流れ全体を考えているとイメージしていただけたら幸いです。

 

まずは相手が初手から取りうるプランは大きく4つに分けられます。

1.勝ち確系プラン

2.BP抽選プラン

3.良型プラン

4.降り(負け枚数を減らす)プラン

相手のハンドの強さは 1>2≒3>4となります。

 

1.勝ち確系プラン

強ハンドです。相手が自分のもってるハイペアやトリプル、2を返せない場合に勝ちが確定する場合のプランです。

 勝ち確系プランの読みが出来ることで得られるメリットは、

相手が強ハンドだと判断して適切に降りれる

都合よくハンドで手番を取り返せたときに残りの形が推測できる

勝ち確プランを偽装した手順に適切なダウトが打てること

と考えます。詳しい具体的な話はプラン読み編2で行う予定です。

 

2.BP抽選プラン

初期手札から相手手札をバースト勝ちできるルートがあるときや相手手札がダウト失敗でバースト負けするところで相手のスルーを狙います。BPをかけることで有利な展開を目指します。

この読みのメリットは、BP抽選を相手が失敗した場合に残りのハンドの想定ができる点です。

 

基本的にはこのプラン読みと次の良型プラン読みが今回のプラン読み編のメインの部分になります。

 

3.良型プラン

残り手札を、3kk2 88A 32jo 6AA 448 など相手が特定の動きをしてきた場合に手番を取り返しそのまま勝ちきれる型(良型)を目指すプランです。

このプラン読みのメリットとして

不要なダウトを減らし負け枚数を抑えられる

プレイしてはいけないカードが判断できる

例 相手ハンド xAAのときにペア

                        448のときにローカード

相手のハンドに合わせてより多くカードを減らして降りる

例 相手ハンド 3kk2のときシングルではなくペアをプレイすることで負け枚数が一枚減る

などがあります。

 

4.降りプラン

相手ハンドが弱く降りてる場合です。基本的に勝ちを目指します。降りてる場合はダウトを打つ権利がないことも多いので適切なブラフを打つことも可能です。

 

 

 

〜ハンドリーディング編6〜 8読み

今回は8読みです。8の使い方はかなりミリオンダウトの実力に影響すると思っています。8読みの理解度を上げることでケア編の縛りケア、8ケアの精度もあがります。

 

 

1.8をすでに使っている

一番シンプルな判断法です。先攻の場合は残りがどれだけ弱くても、8が2枚あれば初手ペアからのBPに真8ペアからのバーストプランがとれます。8を1枚すでに使っている場合はこの強力なプランをとらなかったということなのでかなり8が薄くなります。8が薄くなれば8ケアより縛りケアが重要となります。

 

2.8を使えるタイミングで使わなかった

かなりシビアで例外も多い判断法です。同じことをかなりいってる気がしますが、手番を取れるカードをプレイしなかったときの損失は「8+その後にプレイできるカード」なので8をかかえて負けるのは損が多いです。8で手番を取れるときに使わなかった場合は8が薄いと判断は可能です。

 ただし、前述した通り例外(2やjoを持ってて他で手番を取れる保証がある)も多いです。

 解決策として、何かと併用すると威力が高まります。

 例えば、8を使えばBPケアできたのにしなかった場合や2やjoもなさそうな挙動だったときなどがあげられます。

 

3.ミドルパスプラン

かなりの序盤で相手が自分の9〜Qf等でパスされた経験がある人も多いと思います。このプランを相手がとる場合は残りが良型88(456)jなど8で手番をとれば勝ち確のパターンがあります。多くのハンドで浮いているローカードに8で手番を取りたいので、8で手番をとれるカードを逃さないように打つときにおこります。なるべく簡単に8で手番を渡させずに減らすのが有効です。ただし残りが良型のこともありますが純粋に真出しできずに8で手番をとればかなり減らせるパターンもあるので勝ち確の判断は少し危険です。

 

4.8ブロック

これをハンドリーディングというのか怪しいですが自分が8を持っていれば持っているほど相手が8を持っているハンドのパターンが減ります。8が2枚以上ある場合は8ケアよりも縛りケアが有効なことが多いです。

 

8読みをするときに得られる恩恵は縛りケアとの比較だけではないのでそこについて解説します。ミリオンダウトで良型を目指す場合、対戦相手の速度が重要です。例えば相手ハンドが残り3枚の場合に、8を持っている場合は残りの勝ち確の良型パターンが8+ペア 8+2(jo)+xですが、8がない場合は2+ペア(joも含む)がほとんどです。8もペアもないと判断できた場合は3枚でもまだ1枚分の余裕ができます。また残り4枚でも8や8ペアがある場合は勝ち確良型のパターンがかなり増えます。

 

次回からはプラン読みと少し方向性の違う話になります。ここまで行ったハンドリーディングをある程度理解するだけで勝率がかなり変わると思っているので参考にしていただけると幸いです。

〜ハンドリーディング編5〜 jo読み

更新が遅れました。これからもまたちまちま更新続けていこうと思います。今回はjoker読みです。ミリオンダウトにおいてjokerはかなりのパワーカードで、勝率に大きく関わってきます。ハンドリーディングにあたって、このカードの性質を理解する必要があります。

 

好きなカードになれる (トリプル.革命など)

2よりも大きい数字になれる

この2つです。この2つの性質からjo読みを解説していきます。

 

1.トリプルパーツ読み

1つ目にあげた性質から判断します。たとえば相手がハートの8を切ってからハートの10を1枚出ししたとします。joを持っていた場合トリプルで利用できるためjoが薄いと判断できます。

このようなケースは初手ペアをダウト成功したらハートの45だったときなどにも存在します。

逆に自分がペアを出すときにjoを持ってないと悟られないようにペアでは見せてもよい方を表にする。嘘ペアは簡単にはトリプルパーツで出さないなどが丁寧なプレーになります。

もちろん薄くなるだけなので他でjoが使える時は例外になるのは理解しておいてください。自分がjoがあるときはあえてトリプルパーツを見せるのが有効かもしれません。

 

2.積極的な嘘やダウト

2つ目にあげた性質からの判断です。joは2よりも強く、ハイペアに対しても表にしてるカードよりも1枚でも大きいカードを持っていれば返すことができます。つまり、手番をかなり取り返しやすいため、大量のカードを抱えて負けるリスクがなくなります。損失が減るため積極的な嘘やダウトを相手がしてる場合はjo持ちを想定することが可能です。

 

3.チキンレースプラン

joを持たれていてかつ残りハンドがペア無しの場合のときに、相手は1枚出しからひたすら重ねて2の上にjoを乗せてからの被ダウト待ちのプラン(チキンレース)をとります。ケア編で述べたとおりBP回避が可能ならば有効です。また、ペア被ダウトからの9.10f等のチキンレースの場合も同様のことが言えます。

また、こちらの手札が3枚以下の状態でチキンレースが行われている場合に2を相手がプレイしてない場合joを所持しているパターンがあり、通常よりも2が信用できなくなります。

理由としては、2をかかえて負けるときの損失は2と2で手番をとった後に出せるカードと、かなり多く、残り2枚なら 2+x 残り3枚なら2+ペア 2+8+xのときに2をプレイできずに負けるリスクがそこそこ高いからです。2枚がボーダーか3枚がボーダーかの比較は自分が8をプレイしたかペアを持っている可能性があると相手が判断しているかを想定する必要があります。

 

 

4.失敗したら負けるダウト

ミリオンダウトのリスクリターンを比較すると

真出し>ダウト>嘘出し 

に価値が高くなります。

joを持っている場合、多くの手番を取り返せるので、こちらの手札の残りの形が勝ち確の可能性があるときは、ダウトよりも真出しをした方が有効なことが多いです。joを持っている場合よりローリスクな展開を取れるにもかかわらずリスクをとった行動をしている場合joが薄いと判断できます。

 

5.2にパス

シンプルながら確実性の高い方法です。手番を取れるタイミングで手番を取れなかったときの損失は前述した通り手番+その後に出せるカードです。2をパスした場合joが活用できるのは2枚目の2かハイペアですが、2枚目の2を持っている確証はなかなか得にくく、ミリオンダウトはハンドの良型を目指すこともあるので2で手番を取られた後、即負けするパターンも多くjoをださざるを得ないことが多いです。

 

6.joブロック

joを2枚持っていれば相手はjoを持っていません。1枚持っていればかなり所持率が低くなります。

 

jo読みはjoを持っていたらより良い動きをしていたはずだからjoは持っていないという判断が重要です。

joの有無を意識するだけで大負けする回数がかなり減り、joがないとわかった場合は逆にこちらが強気なプレーをすることが可能です。joは良くも悪くもミリオンダウトの醍醐味の1つなので是非意識してみてください。

 

 

〜ハンドリーディング編4〜 ペア読み

今回のペア読みでは、ペアの有無、ローペアの有無、ハイペアの有無、8.Jペアの有無を判断していきたいと思います。かなり例外も多く、長期的にみての所持率の判断基準の参考として、割り切って読んでもらえると幸いです。

 

1.初手嘘bb

 

2の例で出したものです。初手に嘘ペアから入った場合の多くは8.Jペア、ハイペアが多く、ローペアが少ないです。ローペアを持っている場合はローペアの被ダウトの方が理想ムーブになりやすいです。ローペアの有無に関しては対戦相手の信頼に関わってきます。また、例外としてjペア期待の3ペア持ちがあります。ペアがない場合もありますが、想定よりも弱いハンドに関しては損失が少ないとみて省略します。

 対策としては8ケア用のfが重要度が高くなり、縛られた時の損失が、嘘bbの公開情報をプレイしてない事実がわかるので減ります。また、相手がハイペアをもってることが多いので、QKペアあたりの信頼度が下がることに注意が必要です。嘘ペアから相手にハイペアを使わせることも有効です。

 

2.初手真bbからの一枚出し

 

相手が2を持っていない場合はBPプランを取ることのほうが有効なので、ほぼペアはないと判断できます。相手に手番を渡してペアに8ペア(ハイペア)を出すのを狙ってるパターンが例外です。前回のハンドリーディングと併用が可能です。

2を持っている場合はペアの有無は判断しにくいです。少し話題とそれますが、相手の手札がかなり減っているので手番を早めにとって簡単にゴミを処理させるのを避けるか2に真Joを乗せてゴミを押し付けるのが有効です。

 

3.初手b

 

2を持っていない場合は、手番を取れる期待が薄く、先に処理する方が理想的なのでかなりペアがないと予測できます。例外としては、手番を渡してペアにハイペアを重ねるプランを取る場合や、8ペアや8で手番が取りやすく、その後勝ちやすい展開がある場合(46888AAなど)があります。

また、2を持っている場合でもローペアの場合は先にペアを出した方が相手にプレッシャーがかかるのでかなり薄いと判断できます。

この読みはかなり相手依存なので相手を選ぶことも重要です。このことを利用して嘘を咎めたり、自分に有利なプランを進めることができます。

 

4.終盤のシングル

 

手番を渡すだけでゲームが終わる終盤では、手札がより減るペアを出す方が理想的です。また、手番が返ってこない場合も先にペアを処理するべきなのでペアがなさそうだと判断できます。例外としては、自分がペアをもっていそうで相手がペアをプレイできない場合や、jo持ちの場合はかなり手番を渡さずに済むのでペアが残ります。

 

5.ハイカード読みの応用

 

前回の記事を応用すると場で一番強いペアが読めます。かなり特殊なケースですが、1番強いペアと1番強いシングルを持っていればかなりのハンドに勝てるゲームなのでこの読みはとても便利です。

 

ペア読みの発想としては、ペアを抱えてる余裕があるかどうか?ペアを残す価値があるかどうか?ペアをより有効なタイミングで使えたかどうか?で判断していきます。ペアがありそうならばアシストして手札を減らす。もしくは、シングル戦でペアを処理させない。ペアがなさそうならば嘘ペアはダウト率が上がるので避ける。もしくは、嘘ペアを誘ってダウトで咎めるプランをとることが有効です。

〜ハンドリーディング編3〜 ハイカード読み

1でも述べましたが、ミリオンダウトは場の中で一番大きい数字を持ってる人が有利なゲームです。場で一番大きいカードを読むことで上手く立ち回ることができます。

 

1.パス

非常にシンプルな方法です。相手がパスをした場合、それより上を持ってるパターンはかなり減ります。例えばKに対してパスをした場合Aや2をもっていないと予測できます。例外としてはAがペアだった場合や46QQ2などで、Kに嘘を乗せるリスクを避け次に来たbにbを一枚処理して2fからのペアを狙ってる場合があります。

パスによる判別は終盤の方が威力が高いです。序盤は例外のパターンもありますが、終盤だとカードを減らすことが有効なことが多く、一度手番を渡すとゲームが終わることもあるので温存しにくくなります。

 

2.すでに使用している

これもシンプルです。相手がAペアや2ペア等をを使用したとき、もうAや2は残ってないことがほとんどです。シングルも同様ですが、2の場合は分割して使用してるパターンもあるので、2ペアをもっていた場合に、より理想的な選択があったかと併用すると威力が高いです。試合が長引くほど有効で、見落としやすいところでもあります。

 

3.飛ばし

例えば自分がQを出した後に2を出されたとします。このときKやAが浮いてないと判断する方法です。例外としては、2で手番を取れば勝ち確でプレイする必要がなかった場合や、Kをわざと残し、Kが浮きにくいことを利用して嘘ペアとして利用する場合等があります。この方法を応用すると、KA持ち弱ハンドの時にシングルにKから2で手番を渡せるとAがかなり強力なカードに変わります。

 

4.中盤のハイカード

ミリオンダウトの勝ちプランの1つに良型を目指すことがあります。試合中盤にAが出た場合は2を残して良型を目指していることが多いです。相手が自分より強いカードを持っているときは、ペアやトリプルを先に処理する選択を取り負け枚数を減らすことができます。相手の得意な土俵で戦わないことが自分のハンドを有効に活用する上で重要なポイントの1つです。

 

5.終盤のハイカード

4の逆です。終盤は手札がかなり良型に近くになっていることが多いです。相手に手番を渡すとゲームが終わるので、自分の持ってるフルパワーを出すことが最善になりやすいです。このことを利用すると、相手のハイカードの予測ができます。4と5の中終盤で相反してるので、そこの線引きが非常に重要です。手番を渡した時に1巡以上余裕があれば温存でき、勝ちが近そうな場合は温存しにくくなるので、自分と相手の勝利への速度の分析が線引きの判断基準です。

 

裏出しがなく、かなり大富豪要素の高いハンドリーディングです。即時に利用できるスキルなので試合が長引いた時ほど、場の一番大きいカードがなにかを考えながらプレイすることが重要です。ときにはオリにまわったり、勝ちの目が薄いときJをプレイすることで特定のハンドに対しての勝率をあげるなど、かなり平均勝ち枚数に影響があるのでぜひ意識してみて下さい。

〜ハンドリーディング編2〜

 今回は詳しいハンドリーディングについて解説する前に、ハンドリーディングで僕が利用してるスキルについて解説していきます。1と2を通して、どのようなアプローチと手段を使っているかをなんとなく把握していただけると幸いです。

 

今回のブログでは基本的に、相手がプレイした事実をもとに分析していきます。他の方法としては、時間による判断、メタ、対戦相手のスートやレートなどがあります。ブログのコンセプトとして、今まで多くのユーザーが積み上げてきた定跡のようなものを、なるべく概念的に残し、上達の1つのサポートになればと考えて作っているので、なるべく一般的なものを残せたらと思っています。

 

 分析の仕方の基本は、相手の動きから持っていそうなものを想定する。もしくは、相手の動きよりもより理想的な動きを持っていないと判断するだと考えています。

 

1.相手の動きから持っていそうなものを想定する

 

相手は基本的に勝利を目指しています。相手の勝利プランを予測して考えていきます。

 

例えば、相手の初手ペアをダウトして成功したとします。

 このとき、相手のとりうるプランを予測してみます。考えられるのは、ハイペア(8ペア 、jペア)をもっていて真ペアの被ダウト待ちが本命です。他にも、こちらがペアに対して嘘ペア乗せ期待のダウトからトリプル+8+Xや、弱ハンドでのBPねらいも考えられます。

 

2.相手の動きよりもより理想的な動きはもっていないと判断する

 

イメージでいうと相手が80点の動きをしたときに、81点以上の動きがないと判断します。

 

 理想的かどうかの判断基準としては、

より勝ちやすい手順かどうか?

よりケアができる手順があるかどうか?

より理想的な手札の形になるかどうか?

などが考えられます。

 

例えば、相手が初手に678のトリプルを出し、ダウトに失敗から67渡しの1枚裏出ししてきたとします。

 このことからjoを持っている場合は革命を出せています。残り3枚がjo込み勝ち確だったとしても、裏目の8から手番を取られるのを9以上でケアしないのは不自然なのでjoが薄いと考えられます。また、残りがXY2だとすると、初手トリプルからださずに、bからXを一枚処理して2fからトリプルの勝ちの流れの方が理想的なので、かなり薄そうです。またローペアを持っている場合はトリプルを出す前か後で出すことでどちらもBPをかけることができ、ローペア残しの場合は良型とはいえないのでこれも薄そうです。これらのことを踏まえると、強いケースとしては、手番を渡してからハイペア+Xの良型、もしくは手番を取りにくい弱ハンドで先に処理したパターンだと推測できます。

 

ハンドリーディング編3以降では、1の項目を2の観点で考察していきたいと思います。

 

 

 

〜ハンドリーディング編1〜

今回からは、ハンドリーディング(相手の手札を読む、予測する)について解説していきたいとおもいます。

 

まずは、ハンドリーディングで何を予測するのが有益かをまとめる上で、ミリオンダウトというゲームの理解度を上げる必要があると考えます。

 ミリオンダウトは場で一番強いカードを出せば手番をとることができます。そして、手番をとることで、容易に自分の都合の良い(相手に都合が悪い)展開を選ぶことができます。つまり、場で一番何が大きい数字やペアなのか、8やjoをもたれているのから相手にとって都合の悪い展開は何か、を予測することが有益です。

 

これらのことを踏まえて、次回から解説していく予定のハンドリーディングをまとめておきます。

 

イカード読み

ペア読み

jo読み

8読み

プラン読み

 

最低限でもハンドリーディングをすることで、ミリオンダウトというゲームの面白みはかなり増えると思っています。少しでも興味をもっていただけたら幸いです。